KOVA白外観
LED+蛍光灯で撮ったので色が微妙に変

写真での第一印象は「これはちょっと……」
昔のマンガかアニメの近未来の車みたいなデザインに見えたのだ。購入したのはホワイトだが実物は割と落ち着いた感じで悪目立ちはしないと思う。

手にとった感想は「お、いい手触り」。スベスベ・サラサラで普通のラバーコーティングではないらしい。ホワイトは通常の黒より1層増えている豪華版とのこと。表面が固いので汚れが食い込んだりせず、簡単に拭き取れるのがいい。このコーティングはROCCATによると2年間は保つそうだが…はたしていかに?
(※追記:購入から2年経ったがコーティングに劣化はほとんど見られず。左クリック部のみわずかにテカり始めただけ。ラバーよりこちらのほうがはるかに良いです。)

箱から出したら何はなくとも畳まれて折れているケーブルを伸ばしておく。G500では保管してたら折れ目のある箇所からほつれて中身が飛び出しやがったから…ほんとあの布巻き酷かったね。

ケーブル抜きの重量は99gしかないはずだが、マウスを動かそうとすると何だか妙に重く感じる。どうやら重心の関係か持つ位置で手に伝わる重さがかなり変わるようだ。普段はつまみ持ちなのだが、かぶせ持ちにしてからは重さを感じなくなった。

センサーはPMW3320なのでローセンシでぶん回す人以外は大丈夫なんじゃないかな。今はシビアなエイミングを要求するゲームをしてないんで全然わからん。とりあえず使っていて違和感はない。

左右クリックとサイドボタン、ホイール

左右メインと6ヶのサイドボタン・DPI変更は全てマイクロスイッチでいい感じの押し心地。マイクロスイッチの多用も購入理由の一つ。感触もいいし、交換も楽そうだ。

左クリックが重いというレビューをよく見るが、そこまででもない…と思う。マイクロスイッチの個体差か? 手持ちのマウスで一番固くて重いロジのMX310からカチカチ感を弱くしたイメージ。ものすごーく浅いつまみ持ちでDPI変更ボタンぐらいの位置をクリックすると重いかも。先端よりでクリックなら他のマウスと比べても特に重いとは感じない。各ボタンのアクセスなどちょうどいい場所を探してると自然に持ち方がかぶせ持ちよりになる。

先端部のサイド[11][12]の2つをデフォルトのPage Up Downのままにしてあるのだが、これがすごく便利。最初は他のキーに振り当ててEasy Shift+ホイールをPage Up Downにするつもりだったがこのまま行く事に。ゲーム中でも指が自然に届くので使いやすい。

roccat swarm
SWARMのボタン設定画面

左サイド[5]は大きくて軽い事もあって押しやすいのだが、ボタンのない親指を置けるスペースが狭いため誤爆もしやすい。ゲーム中はそうでもないが手を持ち替る時などにうっかり押しがちで、このへんはかなり好き嫌いが出そう。
まあ誤爆が多いならそのボタンの割り当てをなくしちゃえばいいだけだし、気にするほどの事もないかな。

右手で右サイド[6][7]は押せない訳ではないが、薬指や小指の第二関節付近ではボタンの区別がつきづらいため押し分けるのが難しい。

サイドボタン下のボディそり返りはROCCATの商品写真などでは影が強調されすぎているだけ。わずかに角度がつけられているだけなので指運びの邪魔にはならない。たぶん、これがないとマウス持ち上げで苦労する。

ホイールにノッチはあるが重くはない。ゴム部分に溝などの指がかりはなく少し滑りやすいかも。最初はエンコーダの接点がザリザリしているような感触を伝えてきたが、使っているうちにあたりが出たのか普通になった。機械式のホイールだがPage Up Downを多用するようになったので負担が減って長持ちするといいなぁ。

分解写真などはtweaktownのレビューをどうぞ。

SWARM

ROCCATマウスのドライバ…というか設定ソフト。ファームの更新もSWARMから行なう。
プロファイルはマウス本体に5つまで保存可能。設定さえ済ませてしまえばSWARMなしでも使える。

exeを判別して自動でプロファイル変更する設定もできる。ただしこの機能はSWARMを常駐させていないとダメ。(注:プロファイルのオートスイッチのチェックを忘れない事。)

オートスイッチは忘れずに

ゲーム向けマウスとしては珍しく?DPIを縦横個別に調節できない。

マクロは現在使ってないので詳細わからず。ネットで見た情報ではリピートなどはできないそうな。たぶん凝った事をしたくなったらA4techのマウスをマクロ専用スイッチとして脇に置くと思う。

追記:SWARMを常駐しているとWmiPrvSE.exeがCPU使用率1%ほど消費する。SWARM自身も0.4%ほど消費するので気になる人はstartupから削除したほうがよいかも。プロファイル切り替えはボタンを割り振って手動で行う事。


右手親指が腱鞘炎でつらいので多ボタンかつ親指を酷使せずに済むデザインのマウスを探した結果、ROCCATのKOVAに行き着いた。ROCCATは使った事がなかったからお試しやね。カタログスペックや部品のグレードなどのコスパでいったらロジが最高なのはわかりきっているのだが、耐久性など疑問も多く今は買う気がしない。

今のところの印象はかなり良い。誤爆しやすいほど軽いサイドも腱鞘炎で握力を極力使いたくない身としてはありがたい。これで数年保ってくれれば……。G500もね、最初の半年ぐらいまでは重さ以外は最高だったのよ。

あ、それと価格が海外とかけ離れてないのも好印象。どことは敢えて書かないが、以前ちょっといいなと思ったマウスの代理店が酷くてねぇ。海外だと60ドルなのに日本だと12000円とかもうね…。

2021追記

使い始めてから丸四年経過したがチャタリングなし、ホイールもPgUP・DOWnキーで負荷が分散されるからか今のところ全く問題なし。
劣化した部分は左クリックのコーティングがわずかに削れてツルテカになったくらい。ここまで保つマウスは久しぶりだ。