このEven、元々はHexo用のテーマらしい。紙にブルーインクのペンで書いたような外観がかなり好み。

Hugoはシンプルな外観なのにスクリプトの多用で妙に重いテーマが珍しくないがEvenはそこそこ軽い。最速とはいえないが上の下くらい? 画像を使用していないページは圧縮込みでの転送量が100KB以下になる。

テーマの更新頻度が低いのも地味に嬉しい。「更新が多い=カスタマイズしているとその都度チェックが大変」というのをWordPressの時に嫌というほど思い知ったから。子テーマにしてもcssやfunction.phpだけで収まる範囲にしとかないとホント面倒でねぇ……

2020/4月更新後の注意点

さすがに半年も経つとテーマ内の何をカスタマイズしたのか記憶がない。やっぱ備忘録は大事。

バージョンアップ後にページ名のArchiveやTags、Categories表記が消えた?ついでに「x Tags In Total」なども表示されない。何がいけないのか悩んだが、原因は自分の作ったi18nのja.yamlが消えていたせいだった。
色々ゴチャゴチャしてきたのでEvenを削除してから再インストールした時にコピーし忘れというかja.yamlを作っていた事自体忘れていたのだ。

(追記:5/5のアップデートで日本語のi18n ja.yamlが追加された。)

CSS

以前のバージョン(2019/08くらい?)だとカスタマイズをする場合、scss編集後にyarnなどを使って自分でビルドする必要があったが今回のバージョンアップ(2020/04)ではHugoがサイト生成時に自動でビルドしてくれるようになった。

旧では/static/dist/にminifyされたcssがあったが、新ではテーマ内に実ファイルが存在しない。scssの場所も/src/css/から/assets/sass/に変更されていた。

scssの内容はほぼ変更なしでstyle.scssがmain.scssに名称変更されたくらい。custom.cssを使わず直接scssをカスタマイズしていたが丸々コピーで問題はないようだ。今後の事を考えるとcustom.cssに移せる部分は移したほうが無難かなぁ。

Goldmark

Hugoのv0.60あたりからデフォルトのmarkdown handlerがGoldmarkになった。その影響でconfig.tomlでunsafe = true(デフォルトはfalse)を設定しないとhtmlタグで括られた部分が表示されなくなってしまう。

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[markup.goldmark.renderer]
      unsafe = true

原因がよくわからないけれどEvenのショートコードadmonitionもunsafe = trueにしないとうまく機能しないので注意。(現行EvenのexampleSiteのconfig.tomlにもunsafe = trueの記述がない。)
Goldmark関連の記述は全部config.tomlに追加して各項目の有効/無効を試しておいたほうがよさげかも。

追記

markupがgorldmarkになってからfancyboxのライトボックス効果が機能している記事と機能していない記事が混在している事に気づいた。
原因を探ってみたところ、toc(目次)を有効化しているのに記事内にH1〜5の見出しが存在しない場合errorが出る(開発者ツールで見ないとエラーに気づかない)。その影響でfancyboxが読み込まれなくなるようだ。
対策として記事毎にtoc = falseなどしてtoc有効なり無効なりを個別に指定するかconfig.tomlでtocそのものを無効化で回避できる。