E.Y.E:Divine Cybermancy「弐瓶勉」好きに贈る
光学迷彩で潜入して電脳にダイブ、ガンカタで敵を倒すサイバーパンク(死語か?)FPS形式のRPG。「弐瓶勉」や「士郎正宗」あたりの名前に反応しちゃう人向き。製作者が影響を受けたアーティストや作品群にしっかり彼らの名前が出てます。steamの安売り常連。安いのはクソゲーだからでしょ?みたいな勘違いしちゃダメ。なかなかよくできてます。
攻略を楽しむのではなく世界観を楽しむゲームです。←ココ重要!!
ゲームエンジンにはSource Engineを使用。安定性に難有りで、プレイ中にwikiで調べ物などはしないほうがよい。けっこうな確率で落ちます。グラフィックはなかなか綺麗で巨大建築物など見応えがありますぞ。ステージはいかにもブレードランナーっぽい街や雰囲気満点の火星古代遺跡、怪しい東洋風寺院などなど。全体に間違った東洋とか日本風のデザインに溢れてますな。重装備の笠は和風というか何というか…。
良くも悪くも大味なゲームですが、舞台は用意したから後は好きなようにやれ、という意図だと解釈します。ステータスの割り振りやサイバーインプラントで特殊能力の追加と身体各部の強化。さらに超能力の習得。どういう特性の主人公へ成長させるかはプレイヤー次第。たとえば、インプラントで脚部強化を重ねるととんでもない高さまでジャンプできるように……装備が重いと落下ダメージくらいますが。他にも光学迷彩や透視能力・防御力強化・ソナーなど色々あるので趣味とこだわりでやっちゃってくださいな。
超能力は特化する事で分身を出しまくったりテレポートで強襲なんかも可能ですが癖の強い能力が多いので使い処が難しいか。
キャラクター作成は遺伝子を3つ指定してから(体力系とか頭脳派みたいなのの組み合わせね)ランダムで数値が決まります。この数値の幅がかなりデカいので作成時はいい数値がでるまで粘ったほうがよいかも。平均値が30なのに最高で60ぐらいまででますからね。一応レベルキャップはないようなのでたぶん際限なく強化できるとは思います。こういうランダム数値系よりも決まった数を割り振るタイプのほうが面倒じゃなくていいんだけどなぁ。
装備は使えるものと使えないものがはっきり分かれてる感じ。ガチでいくとなると装備の構成は誰でもほぼ同じ選択になる。でもそれじゃあつまらない、よね?
444BKというリボルバー「重力子放射線射出装置」というかバイオメガの「弾体加速装置」ですか?バランスブレイカー扱いする人もいたり。
難易度はどちらかというと低いかな。装備の選択を間違いさえしなければラスト以外は楽勝じゃないかと思います。ただし、敵は無限に湧いてくるので設定で頻度を最低まで下げる事を推奨。デフォルトの設定だと際限なくやってくるので育っていないキャラではマトモに進めないと思います。経験値稼ぎの時は最高まで上げるんですけど。
基本的には一本道の進行ですが、終盤で3つのルートに分岐します。各ステージは開始時に提示された条件を満たす事でクリア。最初のほうのステージでは色々なクリアの仕方ができるので戦闘を避ける事も可能なんですが、後半は条件がほぼ戦闘で固定なのが残念。
その他にNPCから追加ミッションを受ける事ができますが、NPCとの会話で選択肢を間違うとミッションは受けれません。どうしても受けたい場合はステージを最初からやり直す必要があるので検証はかなり大変です。ちなみに追加ミッションは少々のクレジットが報酬で手に入るぐらいなので受けなくても問題ありません。(最後のルート分岐を除く)
マルチプレイも可能なんですが、サーバーなどは用意されていません。自分か他のプレイヤーが建てたゲームに入るタイプです。もう旬の時期が過ぎちゃったゲームなので相手を探すのは大変。