A10-6800Kを購入からずっとCPU+グラボで使っていたのだが、この夏に本来のAPUとして使用し始めてから2ヶ月になる。RADEON HD7790や5770を使っていた時よりもアイドルで10W前後消費電力が落ちた。ゲーム中の消費電力もそれなりに下がるのだが、グラボとのパフォーマンスの差が大きい事を考えると微妙というか割にあっていないか。

ゲームをするならグラボを挿したい所なのだがRADEONのミドルから下はリネームばかり。HD7xx0世代と性能ほとんど変わらず消費電力アップという訳のわからん状態だ。もう手放しちゃったHD7790が一番バランスが良かったという笑えん状況だったり。困ったもんだ。

APU設定

CPUはグラボと併用していた時は電圧デフォルトのままで4.4GまでOCしていた。iGPUを使いだしてからはOCをやめて定格に戻している。3Dゲーム中はiGPUが遅いのでCPUをOCしても効果はほとんどないのと、電圧を上げないと負荷がかかった時、たまに落ちるからだ。ゲーム以外の日常的な用途でも1割程度のクロック差なんて体感できないし。

メモリはDDR3の1600を1866Mhzで使っている。クロックをもう少し上げたいところだがゲーム中の発熱が思ったよりも凄いので2133駆動は諦めた。

3DゲームをやるとiGPUが露骨に足を引っ張っている印象。なのでiGPUのクロックアップはそこそこ効果があるようだ。その場合はBIOSからやるよりもMSI AfterBurnerのようなツールを使ったほうが良い。BIOSから設定するとクロック固定になってしまうのでアイドル時の消費電力が上がってしまう。AfterBurnerから変更ならちゃんとクロックが変動する(電圧は844Mhz時の1.2V固定になってしまうが…)のでBIOSから上げるよりも消費電力の上昇は少ない。

ドライバ

ドライバは新しいCrimson系よりも古めの2013~2014年頃のCatalystのほうがよさげ。2015年末頃のCatalystあたりから動画関係の設定が簡略化されて、おそらく動画の使える機能は全てONに設定されていると思われる。しかしシャープネスやデノイズ関係は自分の好みで設定したほうがよいし、RADEONの伝統として動画の高画質機能がOnになっている項目が増えるほど消費電力が上昇する。

何故かわからんがRADEON Software系になってからアイドルの消費電力も増えてる。たまたま裏で何か動いているせいかとも思ったが、ちょくちょくチェックしてみても従来のCatalystよりアイドル時5~10W程度余分に食ってるようだ。負荷時は変わらないようだし目くじらをたてるほどの差でもないのだが。

ゲーム

ゲームではメモリアクセスがiGPUでは遅いせいだろうか、エフェクトが凝ったゲームは重~い印象だ。古いゲームでもE.Y.EやMount&Bladeなんかは驚くほど軽いが、STALKER SoCあたりは意外にもかなりキツい。どうやらDirectX9ネイティヴのゲームまでが快適ラインと見てよさげ。DX10以降が選択可能なゲームは古めでも厳しいものが多い。

ワットパフォーマンス的にも重いゲームになるほど割が合わなくなってくる。TCをOFFにしていれば電圧は上がらないのでマシではあるが、それでもCPUとiGPUフルにぶん回すとそれなりに電気を喰う。グラボを挿すとiGPUぶんがまるっと浮くのでミドルクラスなら消費電力の差は案外少ないのだ。

WARFRAMEはDX9に設定してエフェクトをほとんどOFF、解像度を1366*768まで下げればソロプレイならほぼ60fpsを維持できる感じ(マルチプレイやマップによっては厳しいけど)。

Troveは1920*1080でもほぼOK。エフェクトが重なった時、たま~にカクつくかなというぐらい。それよりも通信ラグで表示がすっ飛ぶほうがはるかに気になる。

The incredible adventures of Van Helsingの1作目はやはりDX9にして解像度下げ、しかも設定をかなり落とさないとfpsが出ない。各種エフェクトを切ると露骨に画質が落ちるのが何とも厳しい。

SVPを使った動画のフレーム補完はHD7790使用時より大幅にパフォーマンスダウン。かなり画質を落とす必要があり使い物になるとは言い難い。まぁ、性能的にそんなもんだろうし、しょうがないか。

ちなみにSVP未使用で普通に動画再生でもビットレートが高いものだとちょいとカクついたりして微妙。古めのドライバで要らない動画の高画質化機能をOFFにするとそれなりに改善はする。iGPUの能力でなく帯域の問題なのでメモリクロックは重要だ。

今はそこまでゲームをやる余裕もないんでこれくらいが自分の身の丈に合っているのかもしれない。

今後のアップグレード?

A10-7850KだとiGPUの性能は上がるしGCNなのでFluidMotionみたいな機能も使えるようになる。でもCPU部の性能はほとんど変わらない。というか、むしろ落ちるケースもある。kaveriだとクロックアップの余地がほとんどないようなので、その気になって電圧を盛れば5Gぐらいまでクロックアップできる6800Kのほうが良かったり。ターボコアさえ切っていれば4.4GぐらいまでOCしても消費電力は大差ない感じだし。

となるとGodavariことA10-7870Kがいいのかね。7850kとの値段差も3千円ぐらい?今使ってるメモリがDDR3-1866駆動なので合わせるにはちょいと遅いのがなぁ…。更にクロックの上がった7890Kも出るらしいがいつになる事やら。

追記:ようやく7890Kが発売されたようで何より。これで7850Kや7870Kの中古価格も少しは落ちるのかね?AM4やBristol Ridgeが目前だからさすがに7890K買うのもバカらしいんだよね。